マンガで分かる!返済困難に陥るケース6
ケース6 返済に妻の収入を考慮していたが、妊娠して働けなくなった
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妻の収入に頼りすぎてしまった……
住宅購入から約6年経ったころにF様からご相談をいただきました。奥様のご出産に伴い産休が必要となり、そのあいだの住宅ローンを支払うことができないので売却を考えている、とのことでした。
ご主人様の年収は当時450万円で、借入限度額は3,380円、
奥様は400万円の年収で3,000万円ほどの借り入れ限度額となります。
当時お世話になった不動産会社の担当者からは「お二人の収入を合算すれば6,000万円以上の借り入れでも特に問題なく返済が可能ですよ」と説明されたので特別気にすることなく新築の一戸建てを購入することになったのです。
相談を受けたFPの対応-育児給付金や貯金を駆使して復職までつなぐ
FPとしての立場からご提案させていただいたのは、育児給付金や貯金を利用して奥様の復職まで何とかつなぐという方法です。
6,000万円の借り入れは限度額いっぱいなので支払いも確かに楽ではありません。しかし、奥様が出産、育休後に再び働き始めるのなら返済は十分可能だったのです。一時的な収入が少なくなるからとマイホームを手放してしまうと後悔してしまう可能性もありました。
また、意外にも知らない方が多いのですが産休や育休中でも支給される手当があります。出産手当という名目で社会保険から産休前に支払われていた額の三分の二ほどが支給されるのです。また、育児休暇中には育児休暇給付金というお金が、雇用保険の二分の一ほどの額支給されます。
F様の悲劇はこうした事実を知らなかったことです。知っていればこのような不安な気持ちになることもなかったでしょう。
また、F様から聞くと貯金もしっかりしていたということですから、その分を切り崩して奥様の復職までつなぐという方法をアドバイスさせていただきました。
FPからの助言
お子様が誕生すると生活費や教育費といったお金も必要となってきます。また、二人目や三人目のお子さんを作る可能性もあるのならある程度の予備資金は貯めておくべきですね。不足分を補うことができるようなプランを立てることが大切であるということをF様にもアドバイスさせていただきました。同じような不安な気持ちを抱いている方はぜひご相談にいらしてください。